2012年12月20日木曜日

複製VS武井さんVSヨハンセン

 フェルメール作品は、この世に三十数点しか存在しません。半分ほど見てきましたが、一生の内に全点突破したいと考えています。可能でしょうか。
 オランダに行かないとまず見られないと思っていた《真珠の耳飾りの少女》に出会えた感動で、今夜はまだドキドキ感が残っています。やはり他のフェルメール作品と同じく、絵は内側から輝きを放っていました。現実にあり得ないことがそこにありました。
 大塚国際美術館の複製と、武井咲さん、そしてスカーレット・ヨハンセンの比較鑑賞をどうぞ。この首の角度で、こちらをこのくらい見て、顎を引くということは困難だということが分かりますね。そうか、そこにも本作の魅力が隠されていたのですね。

2012年12月16日日曜日

Y+TにO−O

 11月にオープンした横尾忠則現代美術館ですが、今日ようやくゆっくりした休日、鑑賞に出かけてきました。その作品群は、ノスタルジックで、ユーモアたっぷりで、気持ち悪いはずなのに爽やか、重いはずなのにポップ。表現性、ドラマ性、象徴性に満ちています。
 中でもo-oが好きなのが、Y字路のシリーズ。その作品の前に立つと、何だかドキドキするのです。透視図法も無視されていて、ピントもボケているようなのですが、リアルなのです。知的リアリズムと言うのでしょうか。子供の頃、Y字路に立った時の言いようのない不安感が蘇ります。視野が狭かったゆえの恐怖感でした。

 2000年でしたか、横尾さんの講演を聴いた時、彼は次のようにおっしゃいました。「美術をしている者がいうのも変だが、想像することは危険である。想像するとは先を見通すことである。『目的を持つこと』も危険である。芸術は目的を持ってはいけない。目的を持つとは、前を見通そうとする行為と重なってくる。前を見通そうとすると、今、目の前のことを大切にできなくなるからである。」まさに、子供を内在化させた大人。o-oが目指すところです。そんな思想の下に描かれている作品ですから、すなわち今の自分の「あるがまま」をさらけ出しているから、その作品の前で心が解放されるのですね。

2012年12月15日土曜日

募金箱にチャリン

 今年もルミナリエの灯りが点されました。18年目?でしょうか。元町から大勢の人の中を歩いていくのはしんどいので、毎年東遊園地にだけ行きます。
 今年も寒い中での鑑賞です。しかしながら、たくさんの灯りですから、そこはほんのりと熱を感じて、少しだけ温かいのです。それは、一瞬風が止まって、よーく触覚を研ぎ澄ませてみて微かに感じる程度のものです。何だか豊かな気持ちになります。
 募金箱にチャリン、と。来年も開催されますように。

2012年12月2日日曜日

島根に「ただいま」

 「ただいま」と言うところがたくさんあります。今週は月曜日と土曜日の2回、島根に「ただいま」でした。大切な知り合いの方々や教え子たちがいます。「『みる力』を地盤として『育てる力』を」と題し、松江市保育研究会の100人以上のの先生方に講演をしてきました。その熱心に聴いてくださる姿に、襟を正されます。
 夜は所長先生方と、ゆったり松江の夜を楽しみました。
 そして、冠雪の大山を仰ぎみながら、神戸へ「ただいま」。

2012年11月24日土曜日

名古屋に「ただいま」

 紅葉も見頃のこの連休。ですが、仕事で3日間、名古屋です。ここにも、学ぶことにとても意欲的な学生がいました。一日90分×5コマの集中講義。授業する方もたいへんですが、受講する学生たちも疲れることでしょう。ですが、彼らのやる気はたいへん高く、o-oも力がこもります。そして、とても楽しいのです。お昼も一緒に食べたりして、何だか昔から互いに知っているような、そんないい雰囲気です。
 明日が最終3日目。今夜のうちから何だかもう寂しい気持ちがしています。

2012年11月11日日曜日

頭皮で感じる秋の深まり

自宅のあるポーアイから神戸大橋を渡って三宮まで、自転車で20分。とても気持ちがいいのです。
 行きは髪の毛がたくさんあったのでそうでもなかったのですが、帰りは短く刈り上げたお陰で11月の風が頭皮に冷たくしみ入りました。

2012年11月4日日曜日

テントが立つとワクワクします。

 みなとのもり公園は、ポートライナーでいうと貿易センター駅とポートターミナル駅の真ん中辺りに位置する震災復興公園です。芝生が美しく敷き詰められていて、高架が交差するようなところにありながら、開放感抜群の場所です。時折イベントが開催されます。

 今朝は、入試の仕事で出勤でしたが、ポートライナーから見下ろすと、たくさんのテントが立とうとしていました。調べてみると、”こうべガーデンカフェ”とのこと。今年初めての開催のようです。

 帰りに寄ってみました。東日本大震災復興を支援するお店も出ていました。宮城は気仙沼の秋刀魚に地酒。やはり絶妙に合いますね。

 みなとのもり 気仙沼から 秋刀魚酒

2012年10月27日土曜日

今度はここに月を見に来たいものです。

 どのくらい久しぶりなのかも忘れてしまうほど久しぶりに、須磨離宮公園に行ってきました。山陽電鉄月見山駅から、バラの小径を登っていきます。青く遠い秋の空、朱色の薔薇がたくさん。噴水には虹が架かり、風とともに霧が飛んできます。須磨の海には船が行き交い、子供たちがはしゃいでシャボン玉を吹いていました。

 秋日和 薔薇の園から 須磨の海

被写体としてのデザート

ポートピアホテルでお誕生日会。レディーズ限定メニューのはずが、なぜか大丈夫でした。さすがにデザートが充実していて、ダブルメニューでした。o-oは、甘いものは苦手ですが、美味しいかどうかは分かるように思います。絶品でした。こんなに美味しいマドレーヌは初です。被写体としては、申し分ない美しさですね。

2012年10月21日日曜日

ハッピータイム

 三宮の高架下付近は、道が狭くてごちゃごちゃしていますが、その雑然さがo-oはとても好きです。串カツ、餃子、焼き鳥などの居酒屋がたくさん並び、ハッピータイムということで明るいうちから大勢の人たちで賑わっています。
 見上げるといつも惹かれるのがこの風景。剥き出しの配管が魅力的です。無機質でありながら、天空に向けて伸びる樹木のようでもあります。人を寄せつけないような風貌でありながら、下を行き交う人々をいつも見守っているような。
 作品にしてみたいと長らく思っています。

2012年10月15日月曜日

おしゃれに缶詰を頂きましょう。

 そのお店は、mr.kansoと言います。東京、京都、神戸にもいくつもフランチャイズがあるようで、o-oが行ってきたのは、なんばの本店です。心斎橋から歩いて道頓堀川までやってくると、川沿いのキャナルテラスの2Fに発見できます。
 缶詰の種類は250とか。ビールも、エクストラコールドからベルギーのヒューデンガルまで。ワインもあります。缶詰を選んでレジで代金を払うと、ちょうどいい具合に温めて出してくださります。缶から出さずに、缶のままというのがいいのです。200円缶から2000円缶まで。眺望がまたとてもいいのです。道頓堀川に日が落ちて、夜景に変わっていく様が素敵でした。

2012年10月14日日曜日

o-oとDiorの勝手な関係

 小作品が完成しました。
 前回、同じモチーフでB全大作品に取り組んだのですが、これらは神戸の居留地の風景です。居留地の中に、「Dior」のお店があり、店舗の外壁には、無数の丸い曲面鏡が取り付けてあって、おしゃれな風情を醸し出しています。その鏡に、周囲の居留地の街並みが映り込んでいるのです。歩いていて、はっと発見しました。上下左右いろんな角度から観察していると、道行く人はとても怪しげな目でo-oを見ておられました。何気ないところに美は潜んでいるものです。
 東京八重洲ギャラリーで開催される展覧会に出品します。今日は額縁を選定に行きたいと思います。

2012年10月5日金曜日

いよ、日本一!

 天王寺にある施設で実習をさせて頂いている学生を見舞いに行って来ました。美術館や動物園辺りはお馴染みの場所なのですが、20年くらい前とは全く変わっています。o-oはあの頃のコテコテの大阪が好きでした。路上カラオケの間を歩いていく、あのバツの悪さが何とも良かったのです。そしてまた劇的変化が。あべのハルカス300m。そのランドマークの登場で、こんなにも風景は一変するのですね。ほー、と見上げていました。

2012年9月30日日曜日

ビューンと飛んでく、鉄人

 車で神戸芸術工科大学に寄った帰りに、曲がるところをミスして、何だか街中を彷徨っていると、いきなり鉄人28号の背後に出ました。大きい!15mはありますね。
 「♪敵に渡すな、大事なリモコン♪」という歌詞の部分が印象的でした。子供の頃、リモコンを持つ人によって正義の味方になったり、悪魔の手先になったりしてしまう鉄人が、何ともやるせなく感じたものでした。

2012年9月22日土曜日

プロースト!

メリケン・パーク。
来月はインディア・メーラ開催。
今年はなぜか、ドイツビールの祭り、オクトーバーフェスタが、神戸で3回も開催されています。1回目は5月にハーバーランドで、2回目は6月に三宮東遊園地で、そして3回目は9月にメリケン・パークで。それぞれ主催が違うのですが、今年一気にはじまったというのには何か訳があるのでしょうね。それはともかく、ビールが大好きなo-oにとってはとても嬉しいことです。ヴァイスビールのバナナのようなフルーティさは、「ああ、生きててよかった」とさえ思える美味です。
 メリケン・パークは、ちょっと歩く距離が長いですが、明日23日までの開催、もう一回行こうと思います。仕事を片付けましょう。
 それにしても、オクトーバーフェスタなのですから、10月にも開催されるのでしょうか。10月は本場で忙しいから無理なのでしょうか。
 「アインス、ツヴァイ、ドライ、ズッファ、プロースト!」が、乾杯の音頭です。

2012年9月18日火曜日

before-between-after

 金曜日から稲刈りをはじめました。ですが、今回は雨に祟られました。毎日午後からは雨が降ってきて、なかなか進みません。田植えは雨が降っていても全く関係ありませんが、稲刈りはNGなのです。朝は朝で、稲に露がついていますから、せいぜいはじめられるのは、9時半くらいからです。天候(自然)に左右される仕事、素敵です。
 before-between-afterをご覧下さい。それでも今年は豊作で、前年比109%の収穫でした。よかったです。(去年が悪すぎただけなのですが)


2012年9月11日火曜日

赤い光に誘われて。

  o-oは無類の焼き鳥フリークです。
 六甲アイランドの神戸ゆかりの美術館に、日本画家西田眞人さんの展覧会をみに行ったら、香港の街の夜景の作品がありました。これが何とも印象深く、アジアのエネルギッシュさが余すところなく表現されていました。大きな画面の中で、ピントの合っているところとぼけているところがあり、水平の線と垂直の線が微妙に傾いているがために、画面全体が歪んで、動いているように感じられます。それが不快なのではなく、なんとも心地いいのです。
 その赤い光をみていると、無性に焼き鳥が食べたくなりました。神戸の東、六甲アイランドにつながる住吉に、「鶏一途」という名店があります。食べログでは西日本一という呼び声も高いお店です。その評判は嘘ではありませんでした。見事。つくねの、これまで食したことのない食感と絶妙な塩加減。誰にも教えたくないほどのお店です。

2012年9月9日日曜日

土産はやはり蕎麦ですね。

掛合小学校体育館の天井。美しい。
島根県雲南。島根にいたときからたいへんお世話になっていましたが、久しぶりに雲南保育研究会に呼んで頂きました。50人もの先生が集まられました。o-o島根時代の教え子も、何人もいました。
 保育者には、自ら描いたり、つくったりする力よりも、「みる力」が要求されます。まずは、造形活動や作品を「みる」とはどういうことなのか、そして子供の造形への4つのアプローチ(発達的、特徴的、心理的、美的)についてお話させて頂きました。それから体育館の床に子供たちの作品を並べて、先生方と対話しながら指導を考えていくという形式をとりました。熱心な先生方の姿にo-oも力が入りました。
 夜は、緑に囲まれ、虫の声も涼やかな「掛合の里」での懇親会。ごちそうに囲まれながら、子供のこと、保育のこと、造形のことを語り合いました。素敵な時間でした。

2012年9月3日月曜日

梅パスタをお土産に。

特急「くろしお」に初めて乗りました。新大阪から乗車、天王寺で日本一に躍り出た「あべのハルカス」を仰ぎ見て、1時間40分で御坊に到着。紀州の山の頂上には、たくさんの風力発電の風車が並んでいました。9月、稲穂は黄金に輝きはじめています。日高川町の山の中にある保育園では、子供たちが元気に走り回っていました。

2012年9月2日日曜日

彼と暮らしはじめて15年が経ちます。


 現在甲羅の長さは13.5cm。大きくなりました。15年前はほんの5cmくらいでした。名は、ダビンチ。時々お風呂に入れてあげます。気持ちよさそう(に見えます)。茄子がいちばん好きで、二番目はブロッコリー(のように見えます)。にんじん、レタスも相当な勢いで食します。しかしながら、アクのあるほうれん草には見向きもしません。(本当) 近づいていくと、えさを欲しがりますし(本当)、呼ぶとこっちにやってきます。(o-o以外は、それは嘘だと言います。)

2012年8月31日金曜日

北海道で買ってきたまりもは20年くらい生きてます。

 日本美術教育学会編集部の仕事で、滋賀に行ってました。石山寺のひなびた旅館に泊まりました。何とも豊かな時間。こんな旅館には、日本酒をちびちびといくのが合います。
 栗が落ちていました。美しい色と形です。まだまだ暑いですね。

2012年8月29日水曜日

切ない出会い

 この夏の実習巡回指導は15箇所。島根、兵庫、大阪、和歌山。いろんな保育所、幼稚園、施設、小学校、そして子供たちや先生方との出会いがあります。もちろん、実習している学生たちの様々な表情にも出会います。
 今日は大阪市内。京橋の室内人工池に美しいアオスジアゲハが浮かんでいました。飛んでいるのではないのです、水に浮かんでいました。何だか気持ちよさそうに見えたのは残暑のせいでしょうか。放置して去ってしまいました。しまった、苦しんでいたのかも・・・。申し訳ないです。これは切ない出会いでした。

2012年8月27日月曜日

古事記編纂1300年

 この8月は半分外泊です。忙しい夏です。
 今回の島根は、いつもの「島根県保育所(園)・幼稚園造形教育研究会」第8回夏季研修会で訪れたのです。o-oはこの会を立ち上げて以来、ずっと講師を務めています。今回のテーマは、「画一化にもなく、放任でもなく」。指導者が子供を使って自分が描きたい絵を描かせるような画一化をどう避けるのか、あるいは誤った児童中心主義的な考えで、結局は何も導かない放任をどう避けるのか。意図的・計画的な保育の現場で、保育者のねらいが子供たちのやる気に変換されるような指導の追究です。県内から100名の保育者さんが集まりました。年齢別の分科会もたいへん盛り上がりました。
 次は、11月の同作品展審査会。先生方、また実践を持ち寄って語り合いましょう。

まめぞうはみんな元気。

 島根女子短大教員時代に担任していたクラスの名前は「まめぞう」。彼女たちが卒業して、もう12年目。前回の同窓会から6年半の月日が流れました。17人のまめぞうに、何と21人の子供たち。上は小学校3年生から、下は11ヶ月まで。短大近くの貸し切り会場は、子供会状態!
 これほど嬉しいことはありません。幸せな気持ちでいっぱいです。しゃべってないと涙がこぼれてくるので、ひたすらしゃべっていました。これだけの時間が流れれば当然こういった同窓会になることは、かつてでも想像しようと思えばできたはずです。ですが、それが現実になったということに新たな感動がありました。感無量とは、こういうことを指すのでしょうね。
 ほとんどが保育の現場に出ていますので、子供たちの扱いはもちろんプロ。子供たちの笑顔と歓声が絶えない会となりました。ありがとう、まめぞう。

夜も研究

 松江に行けば夜に必ず立ち寄る場所があります。国際宇宙・生物研究所。昼も研究、夜も研究。所長さんと所員さんとは、顔なじみ。長い付き合いです。
 o-oがまさか、理系の研究所に出入りしているとは!研究所名と「松江」で検索してみてください。今度一緒に行きませんか?

2012年8月23日木曜日

子供と美術と教育と。

尼崎駅から大学への回遊路は、夏の日差しの照り返しが強く、たった5分ですが、汗が噴き出してきます。そんな残暑ですが、神戸、大阪、奈良などから保・幼・小・中・高の先生方が集まってくださいました。教員免許状更新講習。o-oは、「子供と美術と教育と。」と題した講座を持ちました。たいへん熱心に聞いてくださいますので、o-oも心を込めて、いちばんの気持ちで語らせて頂きました。
 6時間、ぶっ通しでの講義です。美術教育の講座なのに、実技はなしです。そんな講座に、極めて熱心に取り組んでくださる先生方に脱帽です。ある先生が、感想に「6時間だけでは短すぎた」と書いてくださいました。とても嬉しく思いました。
 「美術」は、破壊と創造の「拡散」の歴史を持ち、「教育」は、限られた自由と時間の効率的運用という「収束」の側面を持っています。「美術教育」とは、まさにそれ自体がパラドックスを有しているのです。この講座では、その両語の止揚に挑みました。幼児造形教育を中心として語ったその挑戦は、一定の成功を収めたと考えています。
 先生方、一日お疲れさまでした。2学期からの子供たちを、どうぞよろしくお願いいたします。

2012年8月21日火曜日

感性と知性

 今年の日本美術教育学会の学術研究大会は、愛知芸術文化センターで開催されました。200名に近い研究者が集まっての、熱い2日間でした。〜響きあう感性と知性〜。感性を育む美術教育ですが、いえいえ知性もしっかり育むのです。両者は本来区別できるものではありません。そんな中、美術教育が、感性こそを育むのだと主張してきたところに、美術科の意義がじゅうぶんに理解されない罠があったと言えましょう。
 o-oは編集部員で、大会記録の仕事を担っているものですから、特に音声録音をミスしないようにしなければなりません。後に、「テープ起こし(今はもうテープではないですが、他に呼び方を知らない・・・。)」という凄まじい仕事が待っています。チームを組んで、連携しながらやっているので、たいへんですが充実した仕事です。
 1年半前までいた名古屋です。なつかしさというよりも、久しぶりに帰って来たという感覚でした。前日入りして毎晩、大切な仲間と飲みながら語り合いました。

2012年8月16日木曜日

フィリピン、バターン半島カナス岬

お墓参りをしました。戦死された祖父の弟・勝治さんのお墓にもいつものように。子供の頃、勝治さんのお墓を参る度に、「お兄さん」は遠いフィリピンの激戦の中を勇ましく走っておられたのだろうと思っていました。そこに「かっこよさ」さえ見ていました。その「お兄さん」の歳に追いついたとき、o-oの中に戦慄が走ったように感じました。その歳で、それほどまでの過酷な状況におかれた、その心情はいかなるものだったのでしょう。
 お墓参りを重ねていくうちに、今はもう勝治さんの歳をはるかに超えました。25歳での戦死。あまりにも、あまりにも切ないのです。その意味が、o-oが歳を重ねていくにつれ、大きくなっていきます。
 この夏もたっぷり野菜が収穫できました。

2012年8月13日月曜日

交流の花

中国・竜井市の田舎、三合小学校の子供たちと、ハンドペインティングの活動をしました。関西国際大学の学生たちと地元の児童、そしてo-oも混ぜてもらって、描いた木にかわいい手形の花が咲きました。
 

2012年8月11日土曜日

o-o武勇伝?

 別に何の変哲もない赤ラインでしょう。引かれたラインは、物理的にたいした意味はありません。ところがこの線のこちらと向こうでは、社会的に決定的な違いがあります。それを挟んで双方は全くの別世界です。
 赤ラインよりこっちが中国、赤ラインの向こうは、何と北朝鮮です。一歩でも向こうには行けません。後から押されたらどうしようかと思います。
 ここは観光地になっているところなので、このように写真を撮っても構いません。ですがそうでないところでo-oはおもむろにカメラを北朝鮮側に向けたのです。そうすると背の高いムキムキ(そうな)北朝鮮の軍人さんがかつかつと近づいてきました。目の前30cmくらいに迫ってきて、敬礼をします。そして握手を求めてきます。何だか友好的な感じがします。が、その直後「パスポートを見せろ」と。パスポートは返ってくるだろうか、カメラを没収されるのではないだろうかとドキドキしました。ガイドさんが仲に入ってくれて事なきを得ました。ほっ。
 北朝鮮の軍人さんと握手をしたo-o。なかなかレアだと思いません?もちろん軍人さんの写真を撮るのは言語道断です。ブログに載せたいですねえ。 

北朝鮮が展望できる小学校へ

 8/6〜8/10、サービスラーニング中国引率で、延吉に行ってきました。
 吉林省延吉市は延辺朝鮮族自治州で、朝鮮族が人口の過半数を占めています。中国でありながら、街にはハングルが溢れていて、全ての看板が、上部にハングル、下部に中国語の表記になっています。食べ物も主に朝鮮料理。地理的には、北朝鮮やロシアとの国境近くです。
 延吉から、さらに北朝鮮との国境近くの”三合”という村の小学校に行きました。全校児童22名の小さな小学校です。そこで、関西国際大学の学生たちが、ゲームや折り紙、絵を描くこと、日本の外遊びなどを教えました。延辺大学外国語学部日本語学科の学生ボランティアにも助けて頂き、充実した活動が展開できました。
 写真は、まるごとニワトリです。美味です。

2012年8月5日日曜日

みなと神戸は南風、南風♪

今夜は、ポーアイみなとじままつりでした。近代的な高層ビルに囲まれたやぐらというのは新鮮です。
 振る舞われた樽酒の木の香りが、焼いた干物のはたはたと見事にマッチしていました。

たまや〜

バルコニーから、みなとこうべ海上花火大会が見えます。ハイネケンを飲みながら、ナッツをつまみながらの鑑賞です。マンションの他の部屋からたくさんの歓声が聞こえます。
 ポートアイランドはたいへんな人出です。車やバスもものすごい数です。ポートラーナーもすし詰め状態でした。22万人が見上げたそうな。

2012年8月3日金曜日

硬い桃が教えてくれる。

山梨から桃が届きました。元同僚で、現在山梨在住の先生からです。
 山梨の桃がとても硬いのをご存じですか?それはそれは、誇張ではなく、カリカリです。ケンミンshowでもやっていましたが、山梨県民にとってはこれこそが桃らしいのです。
 当初は違和感がありました。まったく食べ慣れていない硬さですから。しかし、自身にすりこまれた桃のイメージを横においてみます。そして、桃だと考えずに食してみます。すると、新しい味が立ち上がってきます。食感よし、酸味よし、甘さよし。その後、これも桃なのだと認識してみます。そうすることで、桃の美味しさというものが拡大している自分に気づきます。
 「美」も同じことなのでしょう。自身の眼のフィルターを外してみることで、それまではそれほど美しいと思っていなかったものが美しく見え、あるいはこんなところに美など存在しないと思っていたところに美しさがあったりします。固定的な見方や感じ方は怖いものです。世界が狭まってしまいます。美しいと思い込んでいるものだけが美しいわけではないのです。また、あらかじめ美しいものなどこの世界にはないのです。美は発見するものです。

2012年7月27日金曜日

つくる意欲もりもりの夏の恵み

 父がつくっている野菜をたっぷり持って帰ってきました。できるかぎり素材の味を楽しむために、あまり凝ったことはせず、素直に頂く方が、野菜本来の味が楽しめます。o-oは、食べることと同様に、いえもしかするとそれ以上に料理をつくるのが好きです。
 今夜は、①とうもろこし・・・藻塩をかけて電子レンジで温めて、フライパンで表面を少し焦がします。醤油は火を止めてから。②なすびその1・・・バターで焼いて、お皿に盛りつけ、おろし生姜をのせて醤油を軽く回しがけ。③なすびその2・・・肉厚で切って味噌を塗り、とろけるチーズをのせて溶かす。刻みネギ少々。④プチトマト・・・ニンニクで炒めてペペロンチーノ風に。⑤万願寺唐辛子・・・ほんの少しのオリーブオイルで炒めて、醤油だけで味付け。少々焦がします。
 お腹いっぱい。でも、もたれないのが野菜です。

2012年7月22日日曜日

このしたたかさ。

穂が出る12日前。このタイミングで追い肥をやります。稲はずいぶん生長して、腰のところくらいまできました。
 蜘蛛がところどころ罠を仕掛けています。歩くとイナゴが飛び立って巣にひっかかります。蜘蛛の早業に感服します。素早く近づいて、一瞬でぐるぐるっと糸を巻き、がんじがらめに。そしたら一安心ということでしょうか。また定位置に戻って、獲物が弱るのをじっと待ちます。
 風の気持ちいい農作業でした。

2012年7月21日土曜日

小さな小さな虹の架け橋

o-oお気に入りのバー。その名は「バー・コード」
店内の壁には無数のバーコードが!
8/6〜8/10、人間科学部(三木キャンパス)の学生7名を引率して、中国延吉市にサービス・ラーニング活動に出かけます。尼崎キャンパス教育学部の学生じゃないのです。
 今日は事前学習の2回目。中国の田舎の小学生に教えに行ったり、農業のお手伝いをしてきます。今日の話し合いもアイデアが次々と出てきて、さくさくと進みました。次回の事前学習も時間を繰り上げて、もっとたっぷり準備をしようという盛り上がりようです。頼もしい7名です。その名は、SLEレインボーズ。中国と日本の架け橋になれば。ほんの小さな小さな橋でも。

2012年7月16日月曜日

今年も終わり。

 同点に追いついた直後の大量失点は、まずもっていちばんやってはいけないことです。今年もダメです。今日の5回表に、あきらめがつきました。ですので、後半はのんびり観戦することができました。一塁側の日陰に陣取ったo-oでしたが、風が気持ちよく、雲はスイスイと流れ、天然芝は隆々と緑に輝き、泡はしゅわーっと喉を通りすぎていきます。
 「ほっともっとデー」と大きな看板が掲げられていましたが、「ぞっとのうもあデー」ですね。

2012年7月15日日曜日

知ってる人はよく知っている、ラボ・パーティ。

 今どうしてo-oが教師をやっていて、幼児の表現教育や児童文化の魅力に惹かれ研究をしているのか、それはかつて所属していたラボ・パーティが影響を与えていることは間違いありません。それを自覚したのは大学の教師になってからです。「そらいろのたね」も「だるまちゃんとかみなりちゃん」も「しょうぼうじどうしゃじぷた」も「ゆきむすめ」も「かいだんこぞう」も「うみのがくたい」も「ぐるんぱのようちえん」も、全部ラボで出会いました。挙げるときりがありません。母親に読み聞かせてもらったわけではないのです。それらを英語で、日本語で言葉にして表現し、歌い、踊り、身体で演じてきた経験が、深く自身に染みわたっているのです。
 美葉が、ラボ歴13年を迎えました。現在は、日本最大の芦屋のパーティに所属しています。この夜は、「裸のダルシン」の発表会でした。
 ラボ・パーティというのは。言葉(英語と日本語)やお話しを通して、コミュニケーション力や社会性、感受性や表現力を培う全国的組織のことです。o-oはかつて枚方市のパーティに所属していました。

2012年7月14日土曜日

意味は分かりませんが、そうします。

 出穂21日or22日前に、有機追肥を撒きます。期日厳守です。これは5mmくらいの粒で、少し臭いです。かつての田舎のにおいです。「効きそう」と感じます。次は出穂13日前に同じものを撒きます。これまた期日厳守です。守っていればちゃんと米が実ってくるのですから、すごい技術です。
 稲は青々としてきています。草刈りをしていると、汗がぽたぽた落ちる季節となりました。

2012年7月9日月曜日

寄港する街

 今日は帰りが遅くなりました。いつものようにポートライナーにぼーっと乗っていると、何だか左側に大きな圧迫感を感じておもむろに顔を上げました。何なんだこの大きな物体は!突如眼前に街が出現したのかと思いました。とてつもなく大きい要塞です。調べてみると、世界最大級の客船ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号、13万7276トン。数字も大きすぎて理解できません。中には、カフェや高級ブティックが並ぶ遊歩道、アイススケートリンク、ロッククライミングの壁面、劇場などがあるらしいです。
 疲れていた頭が、衝撃でスッキリしました。

2012年7月7日土曜日

名古屋の八丁味噌ビールもある・・・。

 住吉の駅前に、全国地ビール専門店がオープンしました。さっそく偵察に行って来ました。17種類もの地ビールがラインナップ。おもしろいのは、食券を買うところです。ですが、食堂のような大衆的なムードではなく、おしゃれな店内です。クリムトと写楽の複製作品が飾られていました。食券制なので、一杯だけ飲んで帰ることもできます。付きだしなどがないので気楽ですね。一方、食事は帰る際に精算します。すなわち、ゆっくり食事をすることもできるのです。
 o-oは、ヴァイツンが大好きです。

七夕に太陽のことを考える。

太陽と兵庫医療大学のコラボ
 七夕ですね。案外仕事が早く終わったので、ポーアイにある兵庫医療大学にて、日本天文学会による公開講座があったので聴きに行ってきました。太陽が、地球や人間にどのような影響を及ぼすかというテーマでした。
 講師の先生は、o-oと同じくらいの年齢かなと見つめていました。先生は、カールセーガンのCOSMOSがこの道に入っていったきっかけだったそうです。彼はその時小学1年生だった、と。ええ? o-oは高校生だったと記憶しています。失礼しました。先生が太陽のように輝いておられたので、つい。どこがとは申しません。申せません。専門的な内容やデータを、しかも最新の情報を交えて、我々一般人にも分かりやすく説明してくださりました。その丁寧な準備にo-oは感服致しました。
 ボイジャーは、太陽の磁場からいよいよ脱出しかけているらしいですね。次の太陽系に到達するまで8万年くらいかかるそうです。積んであるレコードが解読されて、返信が来たときに生きていられるかどうか、微妙なところです。笑