2012年8月3日金曜日

硬い桃が教えてくれる。

山梨から桃が届きました。元同僚で、現在山梨在住の先生からです。
 山梨の桃がとても硬いのをご存じですか?それはそれは、誇張ではなく、カリカリです。ケンミンshowでもやっていましたが、山梨県民にとってはこれこそが桃らしいのです。
 当初は違和感がありました。まったく食べ慣れていない硬さですから。しかし、自身にすりこまれた桃のイメージを横においてみます。そして、桃だと考えずに食してみます。すると、新しい味が立ち上がってきます。食感よし、酸味よし、甘さよし。その後、これも桃なのだと認識してみます。そうすることで、桃の美味しさというものが拡大している自分に気づきます。
 「美」も同じことなのでしょう。自身の眼のフィルターを外してみることで、それまではそれほど美しいと思っていなかったものが美しく見え、あるいはこんなところに美など存在しないと思っていたところに美しさがあったりします。固定的な見方や感じ方は怖いものです。世界が狭まってしまいます。美しいと思い込んでいるものだけが美しいわけではないのです。また、あらかじめ美しいものなどこの世界にはないのです。美は発見するものです。

2 件のコメント:

  1. 自分が持っている知識は絶対なものではないんですね。

    ・・・、あれ?どっかで聞いたなぁ(笑)

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  2. 知れば知るほど、知らないことが増えていきますねえ。

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