2012年4月22日日曜日

横に建つか、大阪市立近代美術館。

 大阪の中之島に国立国際美術館があります。かつて中学校教師時代、京都国立近代美術館が中高生向きにつくった”ジュニアガイドブック”の編集協力をした際に、当時の課長さんと知り合いになりました。課長さんはその後国立国際美術館に転勤されましたが、ずっと企画展の開催の度に招待状を頂きます。ありがたいことです。内覧会や開会式には行けなかったのですが、今日、《コレクションの誘惑》展を鑑賞させて頂きました。
 国立国際美術館は、大阪万博の万国博美術館の建物を引き継いで開館した美術館です。かれこれ35年が経ちますが、2004年に吹田から中之島に移りました。この美術館は地上には何も建造物がありません。写真のようなオブジェが目印で、地下3F構造の美術館です。
 今回は、20世紀から21世紀にかけての現代美術と現代写真のコレクション展で、たいへん見応えがあり、贅沢な時間を過ごしました。たくさんの作品を鑑賞しましたが、結局展覧会のいちばん最初に展示されていた、ピカソの《道化役者と子供》に釘付けとなりました。厚紙に描かれた道化師と子供には、言いようのない寂寥感とどこかしら漂う優しさが同居していました。

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